小出由紀子スペシャルトーク・2017年度の展示終了

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10月7日の開廊5周年記念スペシャルトークは40名の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。
小出さんのジョージア・オキーフ、ルイーズ・ブルジョア、草間彌生などの女流作家たちが、逆境ともいえる厳しい生い立ちや環境の中でそれらをむしろ武器として芸術作品を生み出したというお話は、静かな感銘を呼び、5周年記念にふさわしい催しとなりました。
開催中のノナカミホ個展は10月16日(月)まで。このあと来春までイグレグは冬眠にはいります。2018年もよろしくお願いいたします。

10月7日(土)~16日(月)はノナカミホ個展を開催します。

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毎週土~月曜 7~9日 14~16日 2週間のみの開催 12時~17時まで。ただし7日の14~16時は小出由紀子トークイベントのため、申し込み済みの参加者のみの開廊となります。
 ノナカミホは25才、南アルプス市在住の作家として今年の春の個展でデビューし、大きな注目を集めました。彼女が絵を本格的に描くようになったのはほんの1年前からです。強迫性障害と診断された行き過ぎた潔癖症に苦しみ、自ら進んで入院したことがきっかけでした。
 その絵は主治医の心を動かし、鉄の作家でありデイケアの美術講師もしていた上野玄起さんの知るところとなり、個展が実現、アールブリュットのグループ展も⑵回経験しました。
 白いイラストボードに黒いボールペンで下絵もなしに稠密に描いていく作品は、二次元と三次元がからまりあって見る者をとんでもないところへ連れていく不思議な魅力にあふれています。画家にとって、完成間近のいつが筆の置きどころかは大きな課題ですが、彼女は「それは全然迷わない、ここで終わりとわかるから」といいます。その言葉は、天才的な感を与えられた幸運な画家として草間彌生をほうふつとさせるのです。