8月20日(土)~29日(月)渡邊美優 すべてのいのちのために

 
13~17時 作家在廊日20,21,27、28日
渡邊美優は1998年、南アルプス市生まれ。山梨大学在学中から作品を発表していましたが、本格的な個展は今回が初めて。クリムト、エゴン・シーレ、ジョージ・オーウェル、ブラッドベリが好き、という志向が画面に表れたのでしょうか、アニメの影響をあからさまにするこの年代の作者とは一線を画する表現になっています。イグレグが広い年代の鑑賞者に見て楽しんでいただきたい、と企画したゆえんでもあります。
 昨年からは公立中学校の美術教師として奉職、子供たちへの愛おしさをつのらせ、美術を楽しむ姿を見せたいとの思いを抱くようになったといいます。また、下記コメントにもあるように、昨今の世界情勢を憂慮した子供を思う気持ちが制作の動機になっていることがうかがえます。

渡邊からのコメント
 今回はいのちをテーマにした作品を多く展示します。すべてのいのちのために、祈るような気持ちで描きました。生きるという行為は、痛みを伴います。どうか、この世に生を受けたあらゆるいのちが、幸福に暮らしてほしい。そんな思いで、今回のタイトルをつけました。